不動産の相続登記未了放置、塩漬け問題

こんにちは、司法書士の上塩入です。

 

今日は相続登記の塩漬け問題について話します。

 

亡くなった方の名義のまま相続登記がされず、長年放置されている土地はとても多いです。

私が今まで見たなかでもっとも古かったのは、200年前から存在している寺院?国の重要文化財だかに指定されている建物とその下の土地で、

なんと登記簿上の所有は安政生まれの方の親?のままでした。

 

戦前から今に至るまでの相続関係をずーーーーっと追いかけていかないといけないのですが、戸籍なども「戦火により消失」とかで集まらず。。。

法定相続人も40数人の規模になっていました。

おまけに相続人たちもかなりの高齢者ばかりだったので、書類に不備があって何度も送り直しをしたり、全員から相続登記の書類を集め終えるまでに2人ほどお亡くなりになったりと、遺産分割協議書のやりとりだけで6ヶ月以上かかりました。

 

それだけの相続人たちの戸籍や必要書類を集めるのですから、実費だけで10万近くかかったのを覚えています・・・。

 

相続登記をその都度やるべきところをやっていなかったために、その分の費用、時間、精神的な疲労がすべて手続をする相続人にのしかかってしまう結果となりました。

それでも、相続人が40数人もいて最終的に相続登記完了まで手続ができたのは奇跡としか言いようがありません。

それだけの費用をかけて着手しても、相続人が40人もいたら、普通は間違いなく途中でモメたりして塩漬けになってしまいます。

もしかすると、その相続未了の不動産も、過去に誰かが手続をしようとしたものの、何らかの理由でモメてしまい、塩漬けになったのかもしれません。

 

 

相続登記は塩漬けにしても何も良いことはありません。

結局は誰かがそのツケを払うことになります。

ツケを払って解決すれば良いですが、お金だけ使って解決できないままの場合もあります。

相続は、手続に着手する時間が遅ければ遅いほど、解決できなくなる可能性が高くなります。

どうしても相続人たちで話し合いができない、まとまらないのであれば、裁判所で解決する方法もあります。

費用はかかりますが、塩漬けにして将来の相続人が負担する費用・時間・精神的疲労と比べたらまだマシです。

 

相続登記が出来ていない不動産があるのであれば、早めに登記をするようにしましょう。