司法書士の業務って何?

司法書士 行政書士 弁護士 の違い

皆さんは「司法書士」のことをご存知ですか?

僕は資格を取るまで知りませんでしたし、初めて聞いたとき「行政書士と何が違うねん」

というのが感想でした。きっと皆さんもそうだと思います。

 

ただ!司法書士になった自分からすると説明せずにはいられないので、皆さんに司法書士のことを知って貰おうと思います。

 

司法書士のシゴト

司法書士の仕事は、大きく分けて3つです。

 

ひとつが「土地や建物の登記」
もうひとつが「会社の登記」
最後が「裁判所関係のこと」

です。

他にも何やらかんやらありますが、ほとんどの司法書士はこの3つを仕事にしています。

 

(1)土地や建物の登記

まず登記って何やねんという方のために、登記をおおざっぱに説明すると

“持ち物に自分の名前(とか)を書くような手続”です。

 

小学生のころ自分の持ち物にサインペンで名前書きましたよね?
あれと似たようなものです。

 

ほぼ全ての土地や建物には持主(所有者)がいます。
かなり高額な持ち物です。取られたら大変。

そこで国に「この土地と建物は私の持ち物だ!」という証拠を提出して、名前やらを登録してもらいます。これが登記です。

本来は自分でやるものですが書類や申請の手続が難しくて一般の方には中々出来ません。なので司法書士が代わりに申請します。

 

次のような場面では土地や建物の登記が必要です。

①家を売る・買う(所有者の変更・新築なら最初の所有者になる)
②所有者が亡くなった(相続で所有者を変更する)
③銀行のローンを組む(銀行からお金を借りていることが登記される)
④銀行のローンを完済した(完済したので③の登記を消す)

 

日本に存在するほぼすべての土地や建物は登記されています。

そして十中八九、司法書士が関与してます。

 

目に入る土地や建物ほぼ全部です。凄くないですか?

 

(2)会社の登記

次は会社の登記です。

会社と言えば株式会社のほかに有限会社、合同会社などがあります。

会社は個人と比べると日常的に取引する相手や金額が大きいことが多いので、会社の特定の情報を公示(登記)しなければならないとされています。
会社名、事業内容、本店、役員、資本金などです。

これらの事項に変更が生じたときは、その変更手続(登記)をします。

 

そして、第三者や他の会社は、この会社が公示する情報(登記)をみることで、どんな会社なのかを判断します。

 

会社の情報公示=登記も司法書士の業務です。

代表的なものでいうと、次のような時に司法書士が関与します。

①会社を立ち上げる(設立の登記)
②会社の役員、資本金、事業目的等が変わる(変更の登記)
③本店を移転する
④会社をたたむ(解散、清算結了の登記)

 

会社のほかにも法人と呼ばれるものがあります。

社団法人、財団法人、学校法人、医療法人など、法人も会社と同じように司法書士が登記に関与します。

 

 

(3)裁判所関係のこと

かなり大ざっぱな表現ですが、裁判関係もある程度司法書士が関わることができます。

司法書士は認定を受けた司法書士と、認定を受けていない司法書士がいます。

認定を受けた司法書士は、140万円以内の訴訟であれば代理人として裁判に関わることができます。

有名なものでいえば、CMでおなじみの過払い・債務整理です。
そのほか、未払い賃料の請求や建物明け渡しなど。

 

認定の有無にかかわらず、裁判所に提出する書類の作成もできるので、ある程度自分で動くけど書類だけ作成してほしい!という方のために裁判所類を作成したりもします。

また、裁判所=訴訟(争い)ではなく、家庭裁判所への成年後見開始の申立てや遺産分割調停の申し立てなども扱います。

 

 

 

行政書士との違い

司法書士も行政書士も、主に書類の作成が仕事です。違うのは、その書類の提出先です。

 

司法書士は、登記を管理している法務局裁判所=“司法”

行政書士は、市区町村国の機関“行政”

裁判所への書類作成、権利っぽいのは司法書士

許可、認可とつくのは行政書士

 

 

でも相談する方からすると書類の提出先なんか知ったこっちゃないですよね。

だいたいの感覚でイメージをつかんで貰うしかないんですが、1つだけ。

登記は必ず司法書士です。

 

 

よくある相続会社設立を例にします。

相続でいうと遺産分割協議書の作成や戸籍の収集、預貯金の解約を行政書士が行うこともあります。もちろん司法書士もできます。
肝心の不動産の名義変更は司法書士です。

 

会社設立でいうと定款の作成、その他書類の作成や公証役場での定款認証を行政書士が行うこともあります。もちろん司法書士もできます。
肝心の会社設立登記は司法書士です。

 

それ以外で重複するメジャー業務は多くありません。

 

 

 

弁護士との違い

認定を受けた司法書士と弁護士は裁判手続ができます。
登記は司法書士の独占業務です。

裁判手続での司法書士と弁護士との違いは“争いの種類”“金額“です。

 

認定司法書士は簡易裁判所の管轄かつ140万円以内じゃないと代理人になれません。(提出書類の作成なら家庭裁判所等でも可能)

なのでよく相談のある具体例でいうと、

・交通事故→弁護士(金額が大きい、刑事事件も)
・離婚の裁判→弁護士(管轄が家庭裁判所)
・未払い家賃、バイト代→金額によっては司法書士もできる
・過払い→金額によっては司法書士もできる
・残業代→
金額によっては司法書士もできる
・相続でもめてるから交渉して→弁護士

 

裁判所に出す書類を作成する“だけ”なら司法書士にも出来ます。
しかしほとんどの場合、依頼には代理人として裁判に至るまで~裁判中の相手方との交渉、裁判所への出廷も含まれているはずです。

反対に、もめていない相続や裁判所への書類作成なら司法書士が十分対応可能です。

 

まとめ

いかがでしょうか。

ここまで散々説明しましたが、はっきり言って司法書士と行政書士、弁護士の違いを覚える必要はありません。
ただ司法書士なんていう仕事があって、意外と出来ることがあるとだけぼんやり頭の片隅にでも置いといてください。

 

おそらく皆さんもこの先一度は関わることがあると思います。
そのときに、司法書士(出来たら僕)がお役に立てたら良いなと思います。