相続登記で近年よくご相談いただくのは、亡くなった祖父母や父母が、山林や田畑など現況がよく分からない不動産をもっているケースです。
当事務所で解決した、「詳細不明の不動産の相続登記」事例を紹介します。
ご相談内容
ご依頼者は10年以上前に他界した祖父の相続手続のために、ご相談に来られました。
最近亡くなった父の話では、祖父名義の山林や畑が実家の周辺にあるらしいけど、父も自分も長年神戸に住んでおり、田舎の不動産の場所や詳細がよく分からない。
何か調べる方法はないの?と途方にくれている様子でした。
当事務所の解決方法
令和6年から相続登記が義務化されるので、このまま何もせずに放置していると、過料が科されることがあります。
また、亡き祖父の相続人であるお父様が亡くなられたように、時間が経つと相続が何度も発生し、相続人が多くて手続に無用な時間と費用がかかることがあります。
当事務所は、亡くなった祖父名義の不動産を調査するために、「名寄せ」を行いました。
名寄せとは、亡くなった方名義がどんな不動産をいくつ保有しているかを、役所に問い合わせることで調査する方法です。
ご依頼者と亡くなった祖父の生前のことや、戸籍の変遷などを1つ1つ丁寧に確認し、不動産を持っている可能性が高い場所を割り出し、役所に問い合わせることで、無事に祖父名義の不動産を把握することができました。
名寄せを行うことで、固定資産税がかかっていない不動産をも探し出すことができ、不動産の手続漏れから生じる将来的な過料のリスクを回避することができました。
また、祖父名義の相続手続には、いくつも相続が発生していることが多く、集める戸籍や作成する書類はとても複雑です。
相続専門の当事務所が戸籍を集める相続人調査から、書類作成、不動産の名義変更までをまとめて行うことにより、ご依頼者の負担をかなり減らすことができました。
ご依頼者は、亡くなった祖父名義の不動産の詳細が分からないと途方に暮れていましたが、相続専門の当事務所がサポートすることで将来のリスクも回避することができ、「長年のモヤモヤが晴れてすっきりした」と安心しておられました。
同じように悩みを抱えている方がいれば、まずはご相談ください。